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平成22年(秋) 基本情報技術者[午前] 過去問 解答&解説 2010年

Microsoft IT Academy Award 2010,日本で唯一,最優秀賞を7年連続で受賞。
トライデントコンピュータ専門学校は今年も,日本全国のMicrosoft IT Academy認定校150余校の頂点に輝きました。

皆さまからのご意見を参考に,この解説をより良いものにしていきたいと思います。
「私はこう解いた」「こういう説明の方が分かりやすい」など、
具体的なご意見がありましたらtcc-info@kawai-juku.ac.jpまでお寄せください。

試験日 平成22年10月17日

問1/イ
16進小数3A.5Cとは,
=3×161 + A×160 + 5×16-1 + C×16-2
=3×16 + 10×1 + 5/16 + 12/162
=3072/64 + 640/64 + 20/64 + 3/64(分母を64として通分)
=3735/64
問2/ア
ア ○ けた落ちとは,値がほぼ等しい浮動小数点数同士の減算において,有効けた数が大幅に減ってしまう誤差
イ けたあふれ(オーバーフロー)による誤差
ウ 丸め誤差
エ 情報落ち誤差
問3/エ
単純マルコフ過程とは,ある事象が起こる確率がその事象の1回前の状態だけで決まるような過程のこと。雨の2日後が晴れである確率は下記の3通りの確率の合計で求められる。
雨→晴れ→晴れ…雨の翌日晴れは30%,晴れの翌日晴れは40%なので,0.3×0.4=0.12
雨→曇り→晴れ…雨の翌日曇りは50%,曇りの翌日晴れは30%なので,0.5×0.3=0.15
雨→ 雨 →晴れ…雨の翌日雨は20%,雨の翌日晴れは30%なので,0.2×0.3=0.06
したがって,12%+15%+6%=33%
問4/ア
ア ○ CRC方式とは,送信側で,ビット列をある生成多項式で割った余りをそのビット列に付加したものを送信し,受信側では,受信したビット列が同じ生成多項式で割り切れるか否かで誤りの発生を判断する検査方式
イ 垂直パリティチェック方式とは,文字単位に付加したパリティビットで誤りの発生を判断する検査方式
ウ 水平パリティチェック方式とは,ブロック単位に付加したパリティビットで誤りの発生を判断する検査方式
エ ハミング符号方式とは,検査用のビットを付加して2ビットの誤りを検出し1ビットの誤りを訂正できる検査方式
問5/ウ
スタックとは,LIFO(Last-In First-Out:後入れ先出し)のデータ構造。
ア push(A) →pop()でA出力 →push(B) →push(C) →push(D) →pop()でD出力 →【×次にpop()できるのはC】
イ push(A) →push(B) →pop()でB出力 →push(C) →push(D) →pop()でD出力 →【×次にpop()できるのはC】
ウ ○ push(A) →push(B) →push(C) →pop()でC出力 →pop()でB出力 →push(D) →pop()でD出力 →pop()でA出力
エ push(A) →push(B) →push(C) →push(D) →pop()でD出力 →pop()でC出力 →【×次にpop()できるのはB】
問6/ウ
問題文の配列を図で描くと次のようになる。
   1 
 /\
 2   3
    /\
    4   5
       /|\
     6  7  8
木の葉とは,下位の節点が存在しない節点のこと,つまり末端の節点である。この図では節点2,4,6,7,8の5つが下位の節点が存在しない葉となる。
問7/イ
ハッシュ法とは,キー値をハッシュ関数に与えることで求められるハッシュ値によって格納位置を決める方法。
(5+4+3+2+1)÷13 = 15÷13,この余りは2となる。
問8/ア
ア ○ JavaBeansとは,Javaプログラムにおいて,よく使われる機能などを部品化し,再利用できるようにコンポーネント化するための仕様である
イ JavaScriptとは,HTML内にプログラムを埋め込むことでWebページに様々な機能を付加できる,Javaとは異なるスクリプト言語である
ウ Javaアプリケーションとは,ローカルコンピュータ上で実行されるJavaプログラムである
エ Javaアプレットとは,Webブラウザ上で実行されるJavaプログラムである
問9/エ
MIPSとは(百万命令/秒:Million Instruction Per Second),1秒間に平均何百万命令を実行できるかを表す単位。
1命令あたり何秒か,を,1秒あたり何命令か,に変換するにはその逆数を求めればよい。
ナノ秒/命令 = 10-9秒/命令 であり,その逆数は,
命令/10-9秒 = 109命令/秒 = ギガ命令/秒。
よって,20 ナノ秒/命令,の逆数は,1/20 ギガ命令/秒 = 1000/20 メガ命令/秒 = 50MIPS
問10/ウ
パイプライン制御とは,命令の処理を一つのプロセッサにおいて複数ステージに細分化し,命令を少しずつ段階をずらしながら並列に実行する方式。
問11/イ
内部割込みとは,実行中のプログラムが原因で発生する割込みである。
外部割込みとは,実行中のプログラムとは関係なく発生する割込みである。
ア 電源異常による割込みは,外部割込み
イ ○ ゼロ除算による割込みは,内部割込み
ウ 入出力完了(を外部からCPUに報告する)割込みは,外部割込み
エ メモリパリティエラーによる割込みは,外部割込み
問12/ア
ア ○ 前者をライトスルー(write through),後者をライトバック(write back)と呼ぶ
イ キャッシュメモリにヒットしない場合に割込みは発生しない
ウ キャッシュメモリは,CPUと主記憶の処理速度の差を埋めるために採用される
エ CPUと主記憶の速度差が広がってきているため,キャッシュメモリの必要性はむしろ増している
問13/ア
デイジーチェーン(雛菊の花輪:daisy chain)とは,複数の周辺機器を数珠つなぎ(じゅずつなぎ,選択肢ア)に接続する方式。
問14/ア
読取りに要する平均時間とは,平均シーク時間+平均サーチ時間+データ転送時間である。
平均シーク時間は問題文より,10ミリ秒。
平均サーチ時間(平均回転待ち時間)とは半回転にかかる時間で,5ミリ秒。
6,000回転/分
=6,000回転/60秒
=6,000回転/60,000ミリ秒
=1回転/10ミリ秒
=半回転/5ミリ秒
1,000バイト(1kバイト)のデータ転送にかかる時間は,0.1ミリ秒。
10Mバイト/秒
=10kバイト/ミリ秒
=1kバイト/0.1ミリ秒
したがって,読取りに要する平均時間は,(10+5+0.1)ミリ秒 =15.1ミリ秒。
問15/エ
NAS(Network Attached Storage)とは,LANなどのネットワークに直接接続して利用するデータストレージ(補助記憶装置)のこと。NASにはOSや管理用のファイルシステムが備わっているので,NASだけでファイルサーバとして稼動する。
ア ストレージの管理専用のファイルシステムが各PCに存在しているし,ストレージがLANに直接接続されていないので誤り
イ ストレージがLANに直接接続されていないので誤り
ウ ストレージの管理専用のファイルシステムが各PCに存在しているので誤り
エ ○
問16/イ
ア コールドサイトの説明文(cold:冷たい)
イ ○ ホットサイトの説明文(hot:熱い)
ウ ウォームサイトの説明文(warm:温かい)
エ コールドサイトの説明文
問17/イ
信頼性(Reliability)を表す指標は MTBF(平均故障間隔)であり,この問題ではTである。
可用性(Availability)を表す指標は 稼働率であり,この問題ではT/(T+S)である。
問18/エ
スループットとは(throughput),システムが単位時間内に処理できるデータ量のこと。
ア システムに遊休時間が生じると,スループットに影響がある
イ CPU性能だけの指標ではなく,入出力の速度,オーバヘッド時間などによって影響を受ける
ウ 多重プログラミングにより,スループットは向上する
エ ○ スプーリングにより,CPUがプリンタへの出力待ちで停止することなく処理を継続でき,スループットの向上に役立つ
問19/エ
AとCの並列部分の稼働率は,1-(1-0.9)×(1-0.9)=0.99
BとDの並列部分の稼働率は,1-(1-0.8)×(1-0.8)=0.96
両者の直列接続なので全体の稼働率は,0.99×0.96≒0.95
問20/イ
2台のCPUをCPU1・CPU2とし,タスクAの使用時間を■,タスクBの使用時間を□で表す。資源Rは排他的であるため片方のタスクからしか使用できない。この場合のタイムチャートを下図に示す(目盛は10ミリ秒単位)。
       1 2 3 4 5 6 7 8 91011121314
     |-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-|
CPU1  ■     ■■■■■■
CPU2  □□□□       □□□
資源R  ■■■■■□□□□□
問21/ア
ア ○ スラッシングとは,仮想記憶方式において実記憶容量の割当てが十分でない状態でプログラム多重度を増加させると,主記憶と仮想記憶との間でページ単位の入れ替えが頻繁に発生し,処理能力が低下する現象
イ スワッピングとは,主記憶と補助記憶装置との間で,(ページ単位ではなく)プログラム単位での主記憶内容の退避(スワップアウト)や呼戻し(スワップイン)をおこなうもの
ウ フラグメンテーションとは,主記憶の使用や解放を繰り返すことで,多数の使用できない小さな領域が発生し,主記憶が断片化する現象
エ メモリリークとは,プログラムのミスなどで,主記憶の使用が終わっても解放されない領域が残り,使用可能な主記憶がだんだん減っていく現象
問22/ア
コンパイラによる最適化の主目的はプログラムの実行時間を短縮することである。デバッグを容易にすること,保守性を改善すること,目的プログラムを生成する時間を短縮すること,ではない。
問23/イ
プログラムの静的解析ツールとは,ソースコードに対する解析ツールであり,翻訳済プログラムを実行して検査する動的解析ツールとはその機能が異なる。
ア 関数ごとの実行処理時間は,動的解析ツールで計測する
イ ○ 後に使用されない変数への代入など,実行経路を検査できる
ウ プログラム仕様に対応する処理の記述漏れは解析ツールでは検出できない
エ 用意したテストケースでは実行されなかった命令は,動的解析ツールで検出する
問24/ウ
問題冊子p.2「問題文中で共通に使用される表記ルール」を参照して図のディジタル回路を論理式で表すと,(A・(notA+notB))+(B・(notA+notB)) となる。これをまとめると (A+B)・(notA+notB) であり,右項にド・モルガン則を適用すると (A+B)・not(A・B) となる。この論理式と選択肢ウ (A・notB)+(notA・B) の2種類は,排他的論理和(XOR)の代表的な論理式としてともに覚えておくべきもの。
問25/エ
ア AND(論理積)は,両スイッチともONの場合のみ点灯する
イ NAND(否定論理積)は,両スイッチともONの場合のみ消灯する
ウ NOR (否定論理和)は,両スイッチともOFFの場合のみ点灯する。
エ ○ XOR(排他的論理和)は,両スイッチの状態が互いに異なる場合に点灯する
問26/エ
ア フラッシュメモリは書込み回数に制限がある
イ フラッシュメモリの書込みに専用のROMライタは不要
ウ フラッシュメモリに定期的なリフレッシュは不要
エ ○ フラッシュメモリの書換えは,前のデータを消去してから書込みをおこなう
問27/ア
ア ○ インタビュー法とは,利用者に対する聞き取り調査により,利用者がどのような不満を感じているかという満足度を評価する手法
イ ヒューリスティック評価とは,ユーザビリティの専門家が自らの経験則(heuristic)に基づいて問題点を指摘する評価手法
ウ ユーザビリティテストとは,被験者に実際に使用してもらいその行動や言動を観察して問題点を探る手法
エ ログデータ分析法とは,ユーザからのアクセスログを解析して,ユーザビリティの問題点を探る手法。
問28/イ
クリッピングは,CGなどで,画像の一部だけを表示し,他の部分を表示しないこと。画像の一部だけを切り抜くこと。
ア レンダリング
イ ○
ウ テクスチャマッピング
エ シェーディング
問29/ア
第3正規形とは「すべての表で,主キー以外の列は主キーに対して完全関数従属する」こと。完全関数従属とは「主キー以外の列は主キーに対してのみ従属する」こと。上記の条件を満たしていれば,第2正規化や第1正規化の過程を終えただけの段階であってもすでに第3正規形を満たしている場合がある。
以下,本問のデータを用いて正規化の手順を示す。
●第1正規形
・繰返し部分の除去
・元表を繰返し部分で分離した2つの表の間に関連を持たせるため,繰返し部分を分離してできた表に元表の主キーになっている列を追加する
(本問では該当なし)
●第2正規形
・部分従属関数の除去
・部分関数従属とは「主キー以外の列が,連結主キーを構成する列の一部分に従属する」こと
[注文番号, 注文年月日, 品目, 数量, 送付先, 支払い方法, 受注金額] 注文表
●第3正規形
・推移関数従属の除去
・推移関数従属とは「主キー以外の列が主キーではない列に従属する」こと
[顧客ID, 顧客名, 顧客住所] 顧客表
問30/ウ
ア 結合…特定の列の値をキーとして複数の表を1つの表にする
イ 削除…特定の行を取り去る
ウ ○ 射影
エ 選択…特定の行だけを取り出す
問31/エ
商品表に対して実行可能なUPDATE文を問う問題である。商品表には商品番号列が主キーとして設定されているため,その主キー制約を満たしたUPDATE文を選べばよい。
ア 商品番号'S001'は商品表にすでに存在しているため,'S002'を'S001'に変更することはできない
イ 商品名が'C'に該当する行が二行あるため間違い
ウ 主キーの列にNULL値を設定することはできない
エ ○
問32/ア
データベースのアクセス効率はデータの物理的な位置や並びによって変化する。データベースを長期間使用し続けると物理的な位置や並びが断片化しアクセス効率は悪くなっていく。
ア ○ 再編成とはデータの物理的な位置や並びをアクセス効率が上がるように並べ直すこと
イ データベースダンプとはデータベースの内容をすべてファイルやメディアに保存すること
ウ バックアップとはデータベースが障害時に復旧できるよう,データの一部またはすべてを定期的に保存すること
エ ロールバックとはデータベースが障害時に行う復旧動作の一つで,未完了のトランザクションを取り消す操作
問33/ウ
参照の整合性を損なうデータ操作とは,外部キーが主キーを参照できなくなることである。
ア 主キー'L035'を参照する外部キーが無いため参照の整合性は損なわれない
イ 外部キー'D0101'は顧客表に主キーが存在するため参照の整合性を損なわない
ウ ○ 外部キー'F020'は顧客表に主キーが存在しないため参照の整合性が損なわれている
エ 外部キー'K001'は顧客表に主キーが存在するため参照の整合性を損なわない
問34/ア
OSI基本参照モデルとは7階層のモデルで,ネットワーク層はその下から3層目でエンドツーエンドのデータ通信を実現する。
ア ○
イ 最も利用者に近い層は最上位層のアプリケーション層
ウ 物理的な通信媒体を担当する層は最下位層の物理層
エ 隣接ノード間のデータ伝送を担当するのは下から2層目のデータリンク層
問35/イ
データリンク層とはOSI基本参照モデルの下から2層目のことで,イーサネットやMACアドレスなどに基づいてデータを中継する。
ア ゲートウェイとは5層以上のプロトコルが異なるネットワークを接続するための機器
イ ○
ウ リピータとは物理層で機器同士を接続する機器
エ ルータとはネットワーク層で異なるネットワークを接続するための機器
問36/ア
ルータはあて先のIPアドレスを自身の持つ経路情報を照らし合わせて経路を決定する。
ア ○
イ あて先MACアドレスはデータリンク層の機器が経路決定するのに用いる
ウ 発信元IPアドレスはあて先の機器が通信を返信する際に用いる
エ 発信元MACアドレスはあて先の機器が通信を返信する際に用いる
問37/イ
ルータの左右のアドレスとサブネットマスクを論理積しネットワークアドレスを求める。
左:172.16.0.1×255.255.255.128=172.16.0.0
右:172.16.1.5×255.255.255.128=172.16.1.0
A,B,C,Dもそれぞれネットワークアドレスを求める。
A:172.16.0.10×255.255.255128=172.16.0.0
B:172.16.0.130×255.255.255.128=172.16.0.128
C:172.16.1.140×255.255.255.128=172.16.1.128
D:172.16.1.20×255.255.255.128=172.16.1.0
したがって,それぞれのネットワークに正しく設定しているのは次の端末である。
左:A
右:D
問38/イ
装置AはFTTH(インターネット)とLANという異なるネットワークを結んでいるためルータである。ルータが行う1個のグローバルIPアドレスを複数のローカルIPアドレスで利用する仕組みをNAPTまたはIPマスカレードという。
ア DHCPとは機器のIPアドレスなどネットワーク情報を設定するプロトコルである
イ ○
ウ PPPoEとはイーサネットのネットワーク上でPPPを動作させるプロトコルである
エ パケットフィルタリングとはファイアウォールが通過するパケットの制御を行うことである
問39/エ
ディジタル署名は署名者だけが署名できる仕組みなので,署名者の秘密鍵を使って作成する。ディジタル署名の確認には署名者の公開鍵を利用する。
ア ディジタル署名には共通鍵は使用しないため間違い
イ ディジタル署名の作成に公開鍵を用いる場合,だれでも署名が可能となってしまうため間違い
ウ ディジタル署名には共通鍵は使用しないため間違い
エ ○
問40/イ
バイオメトリクス認証は静脈や指紋などの身体的特徴や筆跡やまばたきなどの行動的特徴を元に本人認証を行う技術である。
ア 静脈認証と呼ばれる身体的特徴を元にした認証である
イ ○
ウ 虹彩認証と呼ばれる身体的特徴を元にした認証である
エ 指紋認証などで利用される隆線を使った「特徴点抽出照合法(マニューシャ法)」を説明した文章である
問41/エ
設問の手順で暗号化した電子メールは受信者本人のみが復号できる。
ア 電子メールでは届いたかどうかの確認(送達確認)はできない
イ 誰でも暗号化ができるため送信者のなりすましの検出はできない
ウ 暗号化前のデータと照合する手段がない
エ ○
問42/イ
事業継続計画(BCP)とは災害などで事業活動に支障が出ても,最低限の事業活動を継続または復旧する行動計画である。
事業継続計画の策定段階でのビジネスインパクト分析とは特定事業が停止した場合に事業全体が受ける影響の度合いを定量的/定性的に分析・評価すること。
問43/イ
リスク移転とは発生頻度は低いが規模の大きいリスクを保険などの補填手段を使って対策すること。
ア 損失の発生率を低下させるのはリスク低減
イ ○
ウ リスクの原因を除去するのはリスク回避
エ リスクを扱いやすい単位に分解することはリスク分解,リスクを扱いやすい単位に集約することはリスク集約
問44/ウ
侵入者が通常のアクセス経路以外で侵入する攻撃をバックドアと呼ぶ。
ア シンクライアントとは必要最小限のハードウェアのクライアントと主な機能を集中させたサーバのアーキテクチャである。シンクライアントエージェントはシンクライアントを実現するためのソフトウェア。
イ ストリクトルーティングとは送信者が途中経路のルータを指定して通信を行う仕組み
ウ ○
エ フォレンジックとは改ざんや捏造などが起こりうる電子機器の記録の法的な証拠性を明らかにする技術
問45/エ
DFDとはデータフロー図と呼ばれシステムにおけるデータの流れとその処理を可視化する図である。
ア 2本の平行線で表されるのはデータストアと呼ばれ,ファイルやデータベースの名前を書く
イ 円はプロセスと呼ばれ,処理の名前を書く
ウ 四角はシステムの外部の概念を表し,システムの利用者や他システムの名前を書く
エ ○ 矢印はデータフローと呼ばれ,受け渡されるデータの名前を書く
問46/ア
ア ○ カプセル化とは(encapsulation),情報隠蔽ともいう。属性(変数,データ)を直接操作せず,振る舞い(公開メソッド,操作)を通じて属性の操作をおこなう。クラスをブラックボックス化することで,オブジェクトを保護する。
イ クラス化とは,部品化すること,オブジェクトごとに機能をまとめることで,インスタンスの仕様を定義する。
ウ 集約化とは(aggregation),関連するオブジェクト間に「全体-部分」の関係が成り立つこと(例:車(全体)とエンジン,タイヤ,ハンドル(部分)の関係).特に強い関係の集約をコンポジション(composition)という。
エ 汎化とは,抽象化とも呼び,いくつかのクラスから共通事項(共通の属性や振る舞い)を取り出して親クラスを作ること。親子関係(継承関係)のあるクラスで,親側に移動することを汎化,子側に移動することを特化という。
問47/イ
ア クラスはインスタンスの仕様を定義したもの
イ ○ クラスを雛形として,インスタンス(実体)を生成する(例:たい焼きを焼く金型とレシピがクラス,焼きあがったものがインスタンス)
ウ 一つのクラスに対して,複数のインスタンスが対応する。
エ 条件付で○と言える。デザインパターンでシングルトンパターンを用いると,一つのクラスに対して,生成されるインスタンスはただ一つであることが保証される。
問48/イ
ブラックボックステストとは,決められた入力に対して想定された出力が得られるかどうかをテストすること。プログラム内部のロジックは問題にしない。
ア プログラムの仕様書やソースコードを元にテストケースを作成するのはホワイトボックステスト
イ ○ プログラムの実装ではなく,機能に基づくテストはブラックボックステスト
ウ 処理手順やロジック経路(分岐やくり返し)に基づくテストはホワイトボックステスト
エ 条件の網羅率(カバレッジ)をテストの材料にするのはホワイトボックステスト
問49/ア
ア ○ Ajaxとは(エイジャックス,Asynchronous JavaScript+XML),Webブラウザに実装されるJavaScriptのHTTP通信機能を使って,Webページのリロードを行わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行なう技術
イ CSSとは(Cascading Style Sheets),Webページのレイアウトや体裁を指定する仕様
ウ RSSとは(RDF Site Summary),Webサイトの見出しや要約,更新情報などをXMLで記述し,情報を公開する仕組み
エ SNSとは(Social Networking Service),インターネット上の会員制コミュニティサイトのこと(例:mixi,Facebook,GREE,モバゲータウンなど)
問50/ア
組込みシステムでは,ハードウェアとソフトウェアに分けてライセンス管理される。開発には必要な特許に関するライセンスフィーをすべて払う必要がある。
ア ○ 他社の特許に抵触する分のライセンスフィーはすべて払う必要がある
イ ハードウェアとソフトウェアの2つのライセンスフィーが必要
ウ それぞれの会社へ必要なライセンスフィーを払えば製品化可能
エ 独自に開発した部分は特許出願可能
問51/エ
ア CPMとは(クリティカルパス法:Critical Path Method),日程計画・工程管理のための代表的手法。PERTとほぼ同時期に開発された。
イ EVMとは(アーンド バリュー マネジメント:Earned Value Management),プロジェクトの進捗状況を管理する手法。進捗管理を日数ではなくコスト(出来高:Earned Value)で算出する。WBS等とともに用いる。
ウ PERTとは(Program Evaluation and Review Technique),日程計画・工程管理のための代表的手法。CPMとほぼ同時期に開発された。
エ ○ WBSとは(Work Breakdown Structure),プロジェクト管理において,成果物や仕事を階層構造で示すこと。
問52/イ
ポイント1.ダミー作業の所要日数はゼロ日として計算する。
ポイント2.結合点では,最遅結合日程を採用する。
●手順1.工程(4)の最遅結合日程を計算する
(1)→(2)→(3)→(4):30+5+0(ダミー作業)=35
(1)→(2)→(4) :30+30=60…Aとする((4)への最遅経路)
●手順2.工程(5)の最遅結合日程を計算する(手順1で(4)への最遅経路は決定している)
(1)→(2)→(4)→(5):Aより,60+0(ダミー作業)=60…Bとする((5)への最遅経路)
(1)→(2)→(5) :30+20=50
●手順3.工程(6)の最遅結合日程を計算する(手順2で(5)への最遅経路は決定している)
(1)→(2)→(3)→(6) :30+5+40=75
(1)→(2)→(4)→(6) :Aより,60+25=85
(1)→(2)→(4)→(5)→(6):Bより,60+30=90…Cとする((6)への最遅経路)
●手順4.工程(7)までのクリティカルパスを計算する
(1)→(2)→(4)→(5)→(6)→(7):Cより,90+30=120
よって,クリティカルパス(余裕のない作業経路)は,(1)→(2)→(4)→(5)→(6)→(7)。日数は,30+30+0+30+30=120。
問53/イ
●手順1.一人でシステムを組み上げた場合の工数を計算する。
入力処理:20×1=20(人日)…(1)
出力処理:10×3=30(人日)…(2)
計算処理:5×9=45(人日)…(3)
設計・テスト:[(1)+(2)+(3)]×8(倍)=760(人日)…(4)
全作業工数:(1)+(2)+(3)+(4)=855(人日)
●手順2.手順1の結果を95日で割り,必要な人員を求める。
855(人日)÷95(日)=9(人)
問54/エ
ア 定性的リスク分析
イ チェックリスト
ウ ブレーンストーミング
エ ○ デルファイ法
問55/エ
ア IDE(統合開発環境:Integrated Development Environment)の説明文
イ フレームワークや開発ツールを使った開発の説明文。フレームワークとは,プログラムの汎用的な機能をまとめた雛形のこと。必要な機能のみ開発すればよいため迅速に開発できる。
ウ プロトタイプ(試作品)または RAD(Rapid Application Development)の説明文
エ ○ EUC(End User Computing)の説明文。利用者自身がITシステムの活用,運用,管理に積極的に携わること。
問56/エ
ロールバックとは,更新前ログファイルを用いて,トランザクション開始直前の状態にデータを復旧すること。
ロールフォワードとは,更新後ログファイルを用いて,トランザクション終了状態にデータを復帰すること。
問57/イ
ア チェックディジットチェックとは(検査文字による検査),検査文字を付加して入力データに誤りがないかチェックすること
イ ○ ニューメリックチェックとは(数字検査),入力文字が数字かどうかチェックすること
ウ クロスフッティングとは(交差合計検査),対となる項目に矛盾がないかチェックすること
エ ダブルレコードチェックとは(二重レコード検査),入力データ中に同一キー値が複数含まれていないかチェックすること
問58/イ
ア 専門的な相談には応じない。監査後に経営者からの求めに応じて,アドバイスを行うことはある
イ ○ 監査は事実に基づくことが重要なので,監査証拠や監査証跡(時系列の状況が分かる証拠)を揃える
ウ 監査人は独立かつ専門的な立場で,事実に基づいて監査を行い評価し,その結果を利害関係者に伝える。議論する余地はない
エ 職務上位者だけでなく,多様な立場の人から話を聞く必要がある
問59/エ
ア 継続的学習と独立性とは直接関係しない
イ 監査人の知識や経験を定義することと,独立性とは直接関係しない
ウ 監査技術法習得制度を設けることと,独立性とは直接関係しない
エ ○ 監査人は被監査部門から立場上,独立している必要がある。経営者の直轄部署,または完全な第3者機関であることが望ましい。
問60/ア
ア ○ システム部門だけでなく,システムを利用するユーザもテストに参画することが望ましい。また,ユーザ,開発,運用及び保守の責任者が結果を承認することが望ましい。
イ,ウ,エは問題ない。
問61/エ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は,組織の構造と機能を全体的に記述し,戦略的目標に向けたビジネスの全体最適化を考えるための技法。EAの4つのカテゴリ名と,そこで作成される成果物は次のとおり。
ア ビジネスアーキテクチャ …機能構成図(DMM),機能情報関連図(DFD)
イ データアーキテクチャ …実体関連ダイアグラム(ERD),データ定義表
ウ アプリケーションアーキテクチャ …情報システム関連図,情報システム機能構成図
エ ○ テクノロジーアーキテクチャ …ネットワーク構成図,ソフトウェア構成図
問62/エ
経済産業省が公表している文書「システム管理基準」では,情報戦略→企画業務→開発業務→運用業務→保守業務の各業務において,および共通業務において,なすべきことを規定している。情報化投資計画の策定は情報戦略段階においておこなわれる。
問63/ウ
ア ERP(企業資源計画:Enterprise Resource Planning)の説明文
イ BPM(ビジネスプロセス管理:Business Process Management)の説明文
ウ ○ SOA(サービス指向アーキテクチャ:Service Oriented Architecture)の説明文
エ BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の説明文
問64/イ
非機能要件とは,システムとして成立するための機能以外の信頼性や効率性などに関する要件を指す。選択肢イの「言語に合わせた開発基準,標準を作成」は,これを作成し規定することによって開発業務は効率的に進むが,機能の有無に影響するわけではない。
問65/ウ
ア インターオペラビリティ(相互運用性:interoperability)
イ セキュリティ(安全性・防衛性,security)
ウ ○ トレーサビリティ(追跡可能性・経過を明らかにできる性質:traceability)
エ ユーザビリティ(使いやすさ:usability)
問66/イ
ア アウトソーシングの説明文
イ ○ システムインテグレータの説明文
ウ アドオンなどと呼ばれるモジュール単位でのソフトウェア購入
エ ASP(アプリケーション サービス プロバイダ)の説明文
問67/イ
ア チャレンジャー(挑戦者:challenger,市場シェア2~3位)の差別化戦略
イ ○ フォロワー(追随者:follower,市場シェア4位以下の企業)の模倣戦略
ウ ニッチャー(隙間を突く者:nicher,わずかな市場シェア)の特定化戦略
エ リーダー(先導者:leader,市場シェア1位の企業)の全方位戦略
問68/ア
プロダクトライフサイクルとは(Product Life Cycle),商品や事業が市場に投入されてから姿を消すまでを4段階(導入期→成長期→成熟期→衰退期)に区切り,それぞれに応じた戦略で収益の最大化を目指すもの。
ア ○ 成長期
イ 成熟期
ウ 衰退期
エ 導入期
問69/イ
BSCとは(バランススコアカード),財務の視点/顧客の視点/内部ビジネスプロセスの視点/学習と成長の視点,の4つの視点を使った業績評価システム。
問70/ア
ア ○ SCM(供給連鎖管理:サブライ チェーン マネジメント)の説明文
イ ナレッジマネジメント(知識管理)の説明文
ウ コンピテンシー評価手法(Competency)の説明文
エ CRM(顧客関係管理:カスタマー リレーションシップ マネジメント)の説明文
問71/エ
ア HTML5 (HyperText Markup Language version 5)
イ PDF (Portable Document Format)
ウ RPG (Report Program Generator)
エ ○ XBRL(拡張可能な財務報告言語:Extensible Business Reporting Language)
問72/エ
ア 情報弱者
イ 情報バリアフリー
ウ アクセシビリティ
エ ○ ディジタルディバイド(情報格差)
問73/エ
セル生産方式は,部品の組立てから完成検査までの全行程を,セル(小部屋,個室)と呼ばれる単位内で1人で作業する方式。多品種少量生産に有効である。
問74/イ
ア 事業部制組織とは,製品や市場ごとに社内組織を分割し,利益責任単位として権限と目標が与えられるもの
イ ○ 社内ベンチャ組織とは,事業部制組織をさらに推し進め,起業者としての全面的な権限と責任の移譲をおこなうもの
ウ 職能別組織とは,商品企画,購買,製造,営業といった同じ職能をおこなう単位で社内組織を分割するもの
エ マトリックス組織とは,職能別組織・事業部制組織などの異なる組織構造を交流させ,指揮命令系統を多次元化したもの
問75/ア
ABC分析では,売上高の大きい順に商品を並べてその売上高累積値をグラフ化し(パレート図),全体に占める割合に応じて商品をA・B・Cにグループ分けして商品管理をおこなう。よってパレート図は,終始右肩上がりの曲線を描く選択肢アとなる。問76のエも参照。
問76/ウ
ア 特性要因図(フィッシュボーンチャート)
イ 管理図
ウ ○ ヒストグラム
エ パレート図
問77/イ
散布図上にプロットされたデータ点群は,正の相関がある時は右肩上がりに分布し,負の相関がある時は右肩下がりに分布する。点が全体的に散らばっている場合は相関関係はない。
問78/ア
知的財産権は,産業財産権と著作権に大別できる。産業財産権と総称されるのは,特許権,実用新案権,意匠権,商標権,の4つを指す。
問79/イ
A社がシステム開発をおこなうに当たり,外部業者B社を利用する場合の契約に関する問題。
ア A社がB社の従業員に対して直接指揮命令権を行使できるのは派遣契約。ちなみに,請負契約が仕事の完成を目的とするのに対して,委任契約は業務行為の遂行を目的とする。よって委任契約には完成責任はない。
イ ○ 請負契約では,特に定めない限り,プログラムの著作権はB社に帰属する
ウ 請負契約では完成責任があるが,派遣契約ではB社に完成責任はない
エ 請負契約では瑕疵担保責任があるが,派遣契約ではB社に瑕疵担保責任はない
問80/ウ
問79の解説を参照。