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平成24年(春) 基本情報技術者[午前] 過去問 解答&解説 2012年

マイクロソフトITアカデミーAward 2011,日本で唯一,最優秀賞を9回連続で受賞。
トライデントコンピュータ専門学校は今年も,日本全国のMicrosoft IT Academy認定校150余校の頂点に輝きました。

皆さまからのご意見を参考に,この解説をより良いものにしていきたいと思います。
「私はこう解いた」「こういう説明の方が分かりやすい」など、
具体的なご意見がありましたらtcc-info@kawaijuku.jpまでお寄せください。

平成24年度 春期 基本情報技術者[午前]

問1/ウ
選択肢ウの0.5は分数で表すと1/2であり,2進数では有限小数になる。8進数1桁は2進数3桁に対応するため,2進数で有限小数であるなら8進数でも有限小数である。よって正解はウ。
ちなみに,有理数(2つの整数a,bを用いてa/bという分数で表せる数)は,有限小数または循環無限小数になることが知られている。解答群はいずれも3/10,4/10,5/10,8/10と表すことができる有理数であり,選択肢アイエは2進数では循環無限小数になる(8進数でも循環無限小数になる)。
問2/ア
ある数を3倍するには,「元の数値を2倍したもの」に「元の数値を加算」すればよい。
・非負の2進数:b1b2...bn
・上の数を2倍:b1b2...bn0
(2進数の2倍は,10進数の10倍と同様に桁上がりするため,末尾に「0」が付く)
この両者を加算した式が選択肢アである。
ア ○ 元の数値を3倍したもの
イ 元の数値を4倍して-1したもの
ウ 元の数値を8倍したもの
エ 元の数値を2倍して+1したもの
問3/エ
最初の例として,4個の節点から成るグラフにおいて節点V1とV2を結ぶ枝が存在することのみを表現してみる。
第1行2列と第2行1列にビットが立っている隣接行列は次のとおり。
0100
1000
0000
0000
次の例として,節点V2とV4を結ぶ枝が存在することのみを表現してみる。
第2行4列と第4行2列にビットが立っている隣接行列は次のとおり。
0000
0001
0000
0100
問題文の〔隣接行列A〕を解釈すると,
0110
1001
1001
0110
第1行2列と第2行1列にビットが立っている
→節点V1とV2を結ぶ枝が存在する。
第1行3列と第3行1列にビットが立っている
→節点V1とV3を結ぶ枝が存在する。
第2行4列と第4行2列にビットが立っている
→節点V2とV4を結ぶ枝が存在する。
第3行4列と第4行3列にビットが立っている
→節点V3とV4を結ぶ枝が存在する。
これに該当するグラフは選択肢エ。
ちなみに選択肢ア~エについて同様の方法で隣接行列を完成させると次のようになる。

0001
0011
0101
1110

0111
1011
1101
1110

0111
1010
1100
1000
エ ○
0110
1001
1001
0110
問4/イ
元の式: Y=(A+B)×(C-D÷E)
元の式を完全カッコ付けしたもの: (Y=((A+B)×(C-(D÷E))))
この式に対して,もっとも内側のカッコから順に,(左項 演算子 右項) の中置記法を (左項 右項 演算子) の後置記法(逆ポーランド記法)に置き換えていく。
(Y=((AB+)×(C-(DE÷))))
(Y=((AB+)×(C(DE÷)-)))
(Y=((AB+)(CDE÷-)×))
(Y(AB+CDE÷-×)=)
YAB+CDE÷-×=
ア 後置記法:YAB+C-DE÷×=,元の式:Y=((A+B)-C)×(D÷E)
イ ○ 後置記法:YAB+CDE÷-×=,元の式:Y=(A+B)×(C-D÷E)
ウ 後置記法:YAB+EDC÷-×=,元の式:Y=(A+B)×(E-D÷C)
エ 後置記法:YBA+CD-E÷×=,元の式:Y=(B+A)×((C-D)÷E)
問5/エ
題意より,Q0~Q3の硬貨投入後までの状態遷移において,状態Eに移行しないためには投入金額が70円未満でなければならない。投入できる硬貨が10円,50円,100円であることを考えると,すべて10円硬貨を投入し,40円になっているはずである。合計40円の状態でQ4から状態Eに移行するためには,50円または100円硬貨を投入する必要がある。
問6/イ
関数f(x)が呼ばれる毎に配列Aの添字を1ずつ増やして,該当する要素に引数として渡された値を格納している。関数g()が呼ばれる毎に変数pの示す配列Aの要素を取り出して,変数pの値を1ずつ減らしている。これはLIFOのスタック構造を表す。
ア キュー:FIFO(First In First Out),先入れ先出し。
イ ○ スタック:LIFO(Last In First Out),後入れ先出し。
ウ ハッシュ:その特徴である剰余や衝突を計算していないので不正解。
エ ヒープ:その特徴である二分木の構造を使用していない(2で割ったり,2を掛けたりしていない)ので不正解。
問7/エ
単方向リスト中に存在する要素を削除する,とは,その要素のポインタを変更するのではなく,削除対象要素を指している「1つ前の要素のポインタを変更する」という要点を確認するための問題。
ア 単方向リストなので,先頭要素には1回でアクセスできる。
イ 単方向リストなので,先頭要素には1回でアクセスできる。
ウ 問題文「末尾のデータを指し示す末尾ポインタがある」より,末尾要素には1回でアクセスでき,その要素のポインタを書き換えることでデータを挿入(追加)できる。
エ ○ 末尾要素の1つ前の要素にアクセスするには,先頭要素から順にリストをたどらねばならない。
問8/イ
ア イベントドリブンとは(事象駆動),決められた順番(シーケンシャル駆動)ではなく,事象の発生に応じた処理を行うことを指す。
イ ○ 再帰呼出しとは,関数の中で自分自身を呼び出す処理方法を指す。
ウ 再使用可能とは,処理終了後,別のプロセスから呼び出されても対応可能なことを指す。
エ ロールバックとは,処理が失敗したときに,処理を呼び出す前の元の状態に戻すことを指す。
問9/ウ
ア JavaScript:サーバサイドとクライアントサイドで動作するスクリプト。
イ Javaアプレット:クライアントサイドで動作する小さなプログラム。
ウ ○ Javaサーブレット:サーバサイドで動作するプログラム。
エ VBScript:サーバサイドとクライアントサイドで動作するスクリプト。
問10/イ
ア コアの個数をn倍にしても,プロセッサ全体の処理性能は各種オーバーヘッドがあることからn倍にはならない。
イ ○ シングルコアプロセッサと比較して,1コアあたりの消費電力を抑制できる。
ウ 複数のコアが同時に動作するので同時に複数の作業が可能になる。そのため共有資源の競合が発生することがある。
エ 一般的にマルチコアプロセッサよりシングルコアプロセッサの方が周波数を高くできる。
問11/ア
外部割込みとは,現在実行しているタスクには関係のないことが要因となって発生する割込みであり,タイマー割込み,入出力割込み,機械チェック割込み,リスタート割込みなどがある。
ア ○ 指定時間経過時に生じる割込みはタイマ割込みなので,外部割込み。
イ オーバーフローやゼロ除算で生じる割込みは内部割込み。
ウ 仮想記憶のページフォールト割込みは内部割込み。
エ ソフトウェア割込み命令の実行で生じる割込みは内部割込み。
問12/ウ
DRAMとは,コンデンサを使ってデータを記憶するRAMで,以下の特徴がある。
・データを保持するために,一定時間ごとにメモリーの内容を再書込みする操作(リフレッシュ)が必要。
・SRAMに比べると構造が単純で集積度が高く,ビット当たりの単価が安い。
・SRAMよりも低速だが,大容量のメモリを安いコストで製造できるので,主記憶装置に広く利用される。
よって,ウの記述が正解。
問13/ウ
キャッシュメモリとは,CPUと主記憶の速度差を埋めるために用いられる記憶装置である。
ア キャッシュメモリの転送ブロックの大きさを仮想記憶のページと同じにしても,プログラムの実行効率が良くなるとは限らない。
イ レジスタは,CPU 内部に設けられた高速・小容量の記憶領域であり,計算の途中結果を保持する作業領域として利用される。キャッシュメモリと同じ働きではない。
ウ ○ 一次キャッシュ,二次キャッシュと多段レベルのキャッシュ構成にすると,実効アクセス時間が短縮が期待できる。
エ ミスヒットが発生してもキャッシュメモリ全体は一括消去されない。キャッシュメモリの内容のメモリへの書き出しは,ライトバック方式と,ライトスルー方式がある。
問14/ア
ア ○ プラズマディスプレイは,ヘリウムやネオンなどのガス放電により発生する紫外線を利用して,蛍光体を発光させ表示する。
イ 液晶ディスプレイの説明。
ウ 有機ELディスプレイの説明。
エ ブラウン管の説明。
問15/ウ
クラウドコンピューティングとは,インターネットを通じて提供されるサービスやストレージなどのコンピュータリソースを,ユーザーが特にリソースの所在を意識することなく利用できること。
ア ユビキタスコンピューティングの説明。
イ グリッドコンピューティングの説明(grid,格子)。主としてCPUの処理能力を高めるのが目的。
ウ ○ クラウドコンピューティング(cloud,雲)。スケーラビリティ(拡張性)やアベイラビリティ(可用性)が高い,仮想的なシステムを作るのが目的。
エ ピアツーピアの説明。
問16/ア
フォールトトレラントシステムとは(耐故障性システム),システムに障害が発生した場合にも,性能の低下がなく正常に機能し続けるシステムのこと。
電源を多重化したり,ハードディスクを多重化したり(RAID),無停電電源装置(UPS)を用いたりすることで,フォールトトレランスなシステムを実現することができる。
よって,アの記述が正解。
問17/イ
「少なくとも1台は正常でなければならない」と並列接続であることを示しているのは端末のみで,残る磁気ディスク2台とCPU,サイトa,サイトbは直列接続である。
稼働率の計算は,直列の場合は各装置の稼働率を乗算して求め,並列の場合は各装置の故障率(すなわち1-稼働率)を乗算した結果を1から減算して求める。
サイトaとサイトbの内部の稼働率はどちらも,1-(1-T)2
システム全体の稼働率は,D2 × C × (1-(1-T)2)2
よってイが正解。
問18/イ
ベンチーマークテストとは,実際の使用用途に近いプログラムを実行させ,ターンアラウンドタイムやスループット,レスポンスタイムなどの処理性能を測定するテストである。
ア モニタリングの説明。
イ ○
ウ シミュレーションの説明。
エ 命令ミックスの説明。
問19/エ
応答時間とは,処理の実行指示を与えてから最初の応答を得るまでの時間のことで,以下の式で求められる。
応答時間=端末処理時間+回線伝送時間+サーバ処理時間
よって,サーバ処理時間=応答時間-端末処理時間-回線伝送時間
となり,エが正解である。
問20/ウ
条件(4)より,プリンタは1台なので印刷処理は複数同時に実行できない。条件(1)より,多重度1なのでCPU処理も複数同時に実行できない。ただし条件(5)より,CPU処理と印刷機能は同時に動作できる。
印刷速度は10分間に100Mバイトなので,1つのジョブの400Mバイトのデータを印刷するには40分必要。これは1つのジョブのCPU処理時間20分よりも長いので,印刷処理がボトルネックになっていることが分かる。
ということで,印刷開始から最後の印刷が終了するまでの時間は,40分×4ジョブ=160分。
ただし,1つ目のジョブの印刷の前には,1つ目のジョブのCPU処理時間20分が必要。
よって,20+160=180(分) となり,ウが正解である。
ちなみに,各ジョブのCPU処理・印刷処理の処理時間帯は次のとおり。
1つ目のジョブ...CPU:0分時点~20分時点,印刷:20分時点~60分時点
2つ目のジョブ...CPU:20分時点~40分時点,印刷:60分時点~100分時点
3つ目のジョブ...CPU:40分時点~60分時点,印刷:100分時点~140分時点
4つ目のジョブ...CPU:60分時点~80分時点,印刷:140分時点~180分時点
問21/ア
スラッシングとは(thrashing),仮想記憶方式において実記憶容量の割当てが十分でない状態でプログラム多重度を増加させると,主記憶と仮想記憶との間でページ単位の入れ替えが頻繁に発生し,処理能力が低下する現象。
ア ○
イ フラグメンテーションとは,記憶領域の確保と解放を繰り返し行うと,空き領域が断片化してしまうこと。
ウ ページングとは,ページという固定長のデータサイズで仮想記憶領域を管理するもの。
エ ボトルネックは,コンピュータの処理能力やネットワークの通信速度の向上を阻む原因となるもの。
問22/イ
ア 最後に参照されたページは再び参照される可能性が高く,有効的なページ置換えアルゴリズムとは言えない。
イ ○ LRU(Least Recently Used)...最も長く参照されていないページを置き換える
ウ LFU(Least Frequently Used)...最も参照回数の少ないページを置き換える
エ FIFO(First-In First-Out)...最も古くから存在するページを置き換える
問23/ウ
可変長方式のメモリプール管理は,実行するタスクの大きさに合わせて獲得すべきメモリ領域のサイズを動的に決定する方式である。必要とする領域のみを占有するため,メモリの利用効率は良くなるが,獲得・返却処理は遅く不定である。
固定長方式のメモリプール管理は,主記憶装置を固定長のブロックに分割して実行するタスクを各ブロックに割り当てる方式である。実際に使用するメモリ容量に関係なく一定の領域を占有してしまうので,可変長方式に比べメモリの利用効率は悪くなるが,ブロックサイズが一定であるため獲得・返却処理は速く一定である。
問24/ウ
シェルのリダイレクト機能に関する問題。
ア 標準出力をファイルに切り替えることができる。
イ 標準出力をファイルに追加することができる。
ウ ○
エ 標準入力をファイルに切り替えることができる。
問25/ウ
出力された(6D)16を2進数に変換すると(01101101)2となる。
出力ポートのP7が最上位ビット(MSB),P0が最下位ビット(LSB)なので,7セグメントLEDのa,c,d,f,gが1となり,数字「5」が表示される。
問26/ウ
標本化周波数が44.1kHzであることから1秒間に44100回の標本化がおこなわれる。
1回あたり16ビット=2バイトなので,60分間のデータ量は,
2バイト/回 × 44,100回/秒 × 60秒/分 × 60分/時 = 317,520,000バイト/時
よって,約320Mバイト/時
問27/ウ
ア モーフィングの記述
イ 3次元コンピュータ・グラフィックスの説明文
ウ ○ ポリゴンの説明文
エ テクスチャの説明文
問28/イ
E-R図とは(Entity Relationship Diagram),データを実体(Entity)とその関連(Relatiopnship)でモデル化して図で表したもの。
ア E-R図は主にデータベース設計時に利用されるが,それだけを前提に作成するものではない。
イ ○
ウ E-R図は静的な関係を表現したもの。データの生成から消滅といった時系列によるデータの状態の変化を表すものではない。
エ リレーションシップは,業務上の手順の表現ではない。
問29/ア
ア ○ ビューとは,名前を付けた導出表のことである。
イ ビューに対して,ビューを定義することはできる。
ウ 基底表の定義を行なってから,ビューの定義を行なう。
エ ビューは複数の基底表に対して複数指定することができる。
問30/ウ
問題文に掲載されたSELECT文は,注文テーブルと製品テーブルを製品コードで結合して,両テーブルの製品コードが一致するレコードのみを取り出すものである。
問31/ウ
ア 結合とは,二つ以上の表において指定列の値を連結して,一つの表にすること
イ 差とは,ある表の中から別の表と共通する行を取り去った表にすること
ウ ○ 射影とは,表の中から特定の列を抽出した表にすること
エ 直積とは,二つの表の各行同士のすべての組み合わせを表にすること
問32/エ
ア チェックポイントファイルとは,データベースのシステム障害を回復するために,データベースの状態と障害回復操作を開始すべき時点の情報を適切な時間間隔で記録しておくファイル
イ ミラーリングとは,常に同一データのコピーを別のディスクや別のデータベースに書き出して,信頼性の向上を図ること
ウ バックアップファイルとは,誤ったデータの変更や消去,メディアやドライブの紛失や破損などのさまざまな要因によって失われようとするデータファイルの複製。単にデータの保管,あるいは移行目的の複製の場合でもバックアップと呼ぶ
エ ○ ログファイルとは,データベースの更新前の値(更新前ログ)と更新後の値(更新後ログ)を記録しておき,ロールバック(更新前ログを使用する)やロールフォワード(更新後ログを使用する)など,データベースの回復処理に使用するファイル
(FE 15秋 問70 と同じ問題)
問33/エ
ア インデックスとは,データの検索速度を上げるために検索頻度の高い属性に設定しておく索引
イ ロック方式とは,これから処理しようとするデータベースにロックをかけて,処理が終了するまで他からの処理を退ける方式である。ロックをかける範囲が大きいと,他の処理は影響を受けて待たされる可能性が増大するため,全体の処理速度は下がってしまう
ウ デッドロックとは,複数のトランザクションにおいて,互いが排他制御する資源(リソース)のロック解除待ちになり,処理がそれ以上先に進まなくなる状態を指す。ロック方式は,デッドロックが発生することは覚悟の上での排他制御の方式である(deadlock:行き詰まり)
エ ○ 排他制御とは,データ更新時にデータの整合性を保つために,他のトランザクションからそのデータへのアクセスを一時的に制限する仕組み
問34/エ
単位をすべてMビットに統一することにした。
1バイト=8ビットなので,データ長は10Mバイト=80Mビット。
転送速度は,100,000ビット/秒 = 0.1Mビット/秒。
伝送効率を50%とするので,
80Mビット/(0.5 × 0.1Mビット/秒) = 80/0.05 = 8000/5 = 1600秒。
問35/ウ
ア ゲートウェイとは,OSI基本参照モデルの第4~7層に対応する
イ ブリッジとは,MACアドレスを基にしてフレームを中継する
ウ ○ リピータとは,データ伝送媒体上の信号を物理層で増幅して中継することにより伝送距離を延長する
エ ルータとは,IPアドレスを基にしてパケットを中継する
(FE 18秋 問57 と同じ問題)
問36/ウ
ア HTMLとは,Webページを記述するためのマークアップ言語(Hyper-Text Markup Language)
イ MHSとは,X.400電子メールシステムのプロトコル(Message Handling System)
ウ ○ MIMEとは,多目的インターネットメール拡張(Multipurpose Internet Mail Extention)
エ SMTPとは,電子メールの送信プロトコルで,サーバ間のメールの転送や,クライアントがサーバにメールを送るときに使われる(Simple Mail Transfer Protocol)
(FE 19春 問54 と同じ問題)
問37/ウ
ア DHCPとは,ネットワーク接続を要求しているPCに対して,IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てる動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol)
イ DNSとは,ネットワークに接続されたコンピュータのホスト名+ドメイン名と,IPアドレスとを対応付けて管理するシステム(Domain Name System)
ウ ○ NAPTとは,IPアドレスとTCPポート番号の組を変換する仕組み。主に,プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する「ブロードバンドルータ」において用いられる(Network Address Port Translation)
エ RADIUSとは,ダイヤルアップ接続時に使用されるユーザ認証のシステム(Remote Authentication Dial-In User Service)
問38/ウ
ア PAP(Password Authentication Protocol) または CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)の説明文
イ SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)の説明文
ウ ○ POP3(Post Office Protocol ver.3)の説明文
エ イと同じ。SMTPは利用者のメール送信/メールサーバ間のメール交換で使われる
(FE 20秋 問51 と同じ問題)
問39/イ
ア CGIとは,Webサーバでプログラムを動かす仕組み(Common Gateway Interface)
イ ○ CSSとは,HTML や XML の要素をどのように表示するかを指示する仕様(Cascading Style Sheets)
ウ PHPとは,動的にWebページを作成するためのスクリプト言語
エ SSIとは,組み込みコマンドをHTML文書に書いておき,Webサーバにクライアントが接続したとき,サーバ側でその組み込みコマンドを実行した結果をそこに挿入してからクライアントに送信する技術(Server Side Include)
問40/イ
ア ハッシュ値の比較では,メール送達の確認にはならない
イ ○ メール本文が改ざんされていると,受信者がメール本文から求めたハッシュ値は,別途受信したハッシュ値と一致しない
ウ メール本文が暗号化されていなければ盗聴の防止にはならない
エ なりすましの防止にはディジタル署名を用いる
(FE 20春 問63 とほぼ同じ問題)
問41/ウ
公開鍵暗号方式では,受信者が自分の暗号鍵と暗号化アルゴリズムを公開し,誰もがその公開鍵を入手して,受信者へのメッセージを暗号化して送信できる。しかし,そのメッセージを復号できるのは秘密鍵を持っている受信者だけとなるため,受信者以外がメッセージを傍受しても解読できない。
問42/エ
事業継続計画(BCP)とは,災害などで事業活動に支障が出ても,最低限の事業活動を継続または復旧する行動計画である。
事業継続計画の策定段階でのビジネスインパクト分析とは,特定事業が停止した場合に事業全体が受ける影響の度合いを定量的/定性的に分析・評価すること。
問43/ア
コンピュータシステムに関する評価項目にRASISがある。「R」Reliability(信頼性)「A」Availability(可用性)「S」Serviceability(保守性)「I」Integrity(保全性)「S」Security(安全性)を表す。このうちの可用性はシステムが継続して稼動できる能力であり,二重化による構成などがその具体策となる。
問44/イ
ARPとは(アドレス解決プロトコル:Address Resolution Protocol),IPアドレスからMACアドレス(物理アドレス)を求めるためのプロトコルである。PCのMACアドレスが事前に登録されている場合のみ通信を許可するといった場面でも利用できる。
問45/ウ
ディレクトリトラバーサル攻撃とは(traversal:横断,走査),Webアプリケーションの脆弱性を利用した攻撃手法の一種で,相対パスを利用してアクセスが禁止されているディレクトリに不正に侵入してファイルの閲覧や取得を行うことである。
問46/ア
オブジェクト指向プログラミングとは,オブジェクトが相互にメッセージを送ることでプログラムを構成する技法。
ア ○
イ オブジェクト指向の特徴の一つに情報隠蔽があり,外部から内部のデータを直接変更できない
ウ オブジェクト指向の特徴の一つに継承があるが,下位クラスは,上位クラスから引き継いだ性質とは別に新たな性質を持つことができる。
エ データ辞書とは,データベースに関係するものであり,オブジェクトの属性をデータ辞書に登録する必要はない。
問47/ウ
ア エミュレータは,コンピュータの模倣装置や模倣ソフトウェアを意味する。
イ シミュレータは,模擬実験や模擬訓練のためのハードウェアやソフトウェアを意味する。
ウ ○ スタブは,トップダウンテストで使用される代替の下位モジュール。
エ ドライバは,ボトムアップテストで使用する代替の上位モジュール。
問48/イ
ブラックボックステストは,モジュールの入出力インタフェースのみに着目し,モジュールの機能が仕様書どおりに動くかをテストする手法。プログラム開発者以外の第三者が実施する。残るア・ウ・エはすべてプログラムの内部コードに着目しているため,ホワイトボックステストに該当する。
問49/ア
サブルーチンとは,頻繁に利用される目的の決まった小さなプログラムを意味する。サブルーチンの処理の基となる変数を引数として渡す方法には,「参照渡し(参照呼出し)」と「値渡し(値呼出し)」の2通りがあり,前者は呼び出し元の変数の値が変更されるが,後者は変わらない。
問50/ウ
リバースエンジニアリングとは,既存のソフトウエアを詳細に分析して,仕様や構造を明らかにすることである。通常の開発工程の逆をたどることからこう名付けられた。
問51/ウ
構成管理はソフトウェアなどの変更を考慮した機能の一貫性を保証する管理。ソースコード管理,バージョン管理がその一例。
問52/ウ
クリティカルパスは,プロジェクト全体を終えるまでの最長の経路。
ア A→C→E→F:1+3+4+5=13
イ A→D→G:1+3+4=8
ウ ○ B→E→F:5+4+5=14
エ B→E→G:5+4+0+4=13
問53/ウ
今後の工数は,(作成枚数-現在までの作成済み枚数)×1枚当たりの所要工数 で求められる。よって,
基本設計書:( 80- 80)×5= 0人時
概要設計書:(300-200)×2=200人時
詳細設計書:(500- 50)×2=900人時
これを合計すると1100人時。
問54/ウ
ア WBSとは(作業分解図:Work Breakdown Structure),プロジェクト全体を細かい作業に分割した図で,計画段階で使われる手法のため不正解。
イ ソフトウェア「品質」の管理指標とは無関係。
ウ ○ 成果物ごとのレビュー時間は,ソフトウェア品質の管理指標の一つ。
エ ソフトウェア「品質」の管理指標とは無関係。
問55/ア
サービスレベル管理は,ITサービスマネジメントにおける用語であり,ITIL (Information Technology Infrastructure Library) で登場する。
スケジュール管理(時間管理),品質管理,リスク管理は,プロジェクトマネジメントにおける用語であり,PMBOK (Project Management Body of Knowledge) で登場する。
問56/エ
ア 利用者ごとに個別のIDを使用する
イ 人事異動のたび即座にアクセス権限の変更を行う
ウ 必要な業務システムにのみ利用者登録を実施する
エ ○
(FE 20春 問51と同じ問題)
問57/イ
ア 数字検査(ニューメリック チェック,numeric)
イ ○ 検査数字検査(チェックディジットチェック,check digit check)
ウ 形式検査(フォーマット チェック,format)
エ 範囲検査(レンジ チェック,range)
(FE 17春 問48と同じ問題)
問58/イ
システム監査人の独立性とは「外観上の独立性」「精神上の独立性」の二点が満たされているかである。外観上の独立性とは,被監査主体と身分上,密接な利害関係がないこと。精神上の独立性とは,システム監査の実施に当たり,偏向を排し,常に公正かつ客観的に監査判断を行うことである。この問題では外観上の独立性について問われている。解答群の中で最も監査人が身分上の利害関係にないのは選択肢イ。
(FE 22春 問58と同じ問題)
問59/ア
部門が外部委託先の進捗管理を適切に行っているかを示す資料が必要。
ア ○
イ 外部委託先からの成果物を,部門が検収(チェック)する方法は,無関係。
ウ 進捗管理と無関係。
エ 個人情報保護などで,進捗管理と無関係。
問60/エ
監査証拠とは,監査意見を立証するための客観的事実。監査人が検証した動作の結果,システム設置状況,関係者に対するヒアリングで得られた説明や証言など。
ア 監査意見をまとめる議事録は証拠ではない。
イ 指摘事項は証拠ではない。
ウ 監査計画書は計画であり,証拠ではない。
エ ○ 非監査部門の記録は,監査証拠になりうる。
問61/イ
ア 3C分析とは,市場・顧客(Customer)と競合(Competitor)の分析を通じて成功要因(KSF: Key Success Factor)を導き出し,自社(Company)分析結果との比較をおこない,そのギャップを埋めるアクションを立案する手法。
イ ○ ITポートフォリオとは,金融ポートフォリオ(リスクと投資価値のバランスを両立させるために複数の金融商品を組み合わせて運用するという投資手法)の考え方を応用し,情報化投資の最適な資源配分を図る手法。
ウ エンタープライズアーキテクチャとは(EA),組織の構造と機能を全体的に記述して,戦略的目標に向けたビジネスの全体最適化を考えるための技法。
エ ベンチマーキングとは,ベストプラクティス(経営や業務においてもっとも優れた実践方法)を探し出し,自社の現状とのギャップを分析してそれを埋めるためのプロセス変革を進める経営管理手法。
問62/エ
経営計画はすべての戦略の中で最上位に位置し,情報戦略はその下位に位置づけられる。よって,経営計画と情報戦略とはITシステムを介して整合性がとれている必要がある。
問63/エ
ア データセンター
イ BPO (Business Process Outsourcing)
ウ レンタルサーバーのホスティングサービス
エ ○ ASP (Application Service Provider)
問64/エ
ア データウェアハウスとは,非定型的な情報分析処理で使用される,時系列で蓄積された大量データの集まり。定型処理を得意とするデータベースに対する概念。
イ データディクショナリとは,データベースに保存するデータの属性について管理しているメタデータ。
ウ データフローダイアグラムとは(DFD),業務プロセスをモデル化する手法の一つで,データと処理の流れを視覚的に図式化したもの。
エ ○ データマイニングとは,大量のデータに隠れている規則性・因果関係を見つけ出す(mine:採掘する)技術。
問65/ウ
サプライチェーンマネジメントとは(供給連鎖管理,SCM: Supply Chain Management),調達から製造・物流・販売までの一連の広義の物流システムを総合的に管理するもの。SCM導入による改善指標として,納期の短縮や不良在庫の減少が挙げられる。
問66/イ
aア RFIの発行 →bイ RFPの発行 →cウ 供給者(ベンダー)の選定 →dエ 契約の締結。
RFIとは(情報依頼書:Request For Information),提案評価基準や調達条件などを決定するために必要な情報の提供を広く依頼する文書。
RFPとは(提案依頼書:Request For Proposal),システム開発やハードウェア購入のための具体的なシステム提案や見積もりなどを発注先候補の業者に依頼する文書。
問67/ア
プロダクトポートフォリオマネジメントとは(PPM: Products Portfolio Management),市場成長率と市場占有率(シェア)の組み合わせから,経営資源の配分が効果的となるように戦略決定するための分析・管理手法。
ア ○ 市場成長性=高,市場占有率=高......花形
イ 市場成長性=低,市場占有率=低...負け犬
ウ 市場成長性=高,市場占有率=低...問題児
エ 市場成長性=低,市場占有率=高...金のなる木
問68/エ
コアコンピタンス経営とは(core competence),企業のもつ本来の強みに資本を集中投下して競合他社との差別化を図る経営戦略。
問69/イ
バランススコアカードとは(BSC),財務の視点/顧客の視点/業務プロセスの視点/学習と成長の視点,の4つの視点を用いた業績評価システム。選択肢イには「顧客」というキーワードがそのまま使用されている。
問70/イ
フラッシュメモリは,ブロック単位で内容を消去可能・書き換え可能な記録媒体である。外部からの電力供給がなくても記録内容は消えない。
問71/エ
(1)部品の必要量を計算 →(2)在庫量から発注量を計算 →(3)リードタイムを考慮して発注時期を決定する,のは MRP。
ア CAD(コンピュータ支援による設計:Computer Aided Design)
イ CRP(連続補充方式:Continuous Replenishment Program)。消費者の購入動向をPOSレジでリアルタイムに把握し,予測に基づき自動的に小売店への補充をおこなう仕組み。
ウ JIT(ジャストインタイム生産システム:Just In Time)
エ ○ MRP(資材所要量計画:Material Requirements Planning)
問72/ア
連続生産は,一つもしくは少数の品目を連続して大量生産すること(小品種大量生産)で,段取りが少なく,見込生産で用いられる。
個別生産は,一つ一つの製品を個別に生産すること(多品種少量生産)で,段取りが多く,受注生産で用いられる。
ロット生産は, 一つの品種を一定数量でグルーピングし,その一定数量単位で生産を行う方式で,中量生産となる。
なお,製品の特性を基準にして,組立生産とプロセス生産に分類できるが,自動車や,建物が組立生産と呼ぶのに対し,化学的な薬品などを生成することをプロセス生産と呼ぶ。a ○ 個別生産
b ロット生産
c 連続生産
d プロセス生産
問73/エ
RFIDとは(Radio Frequency IDentification),情報を記録させた小型のICタグであり,リーダ/ライタと呼ばれる無線通信装置を使って離れた位置から非接触状態でICチップの情報を読んだり情報を記録したりできる。個々の商品パッケージに貼り付けて使用され,小売業・流通業などにおける画期的な商品管理技術として大きな注目を集めている。
ア GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)とは関係がない。
イ 非接触状態でICチップの情報を読むため磁気読み取り装置は必要ない。
ウ 小型のICタグであり,情報の記憶に外部記憶装置を使用することはない。
エ ○ 小売業・流通業に利用され,汚れにも強く,梱包の外からでも読むことが可能。
問74/エ
ア 特性要因図
イ 管理図
ウ ヒストグラム
エ ○ パレート図
問75/イ
線形計画法とは(LP: Linear Programming),変数と制約条件と目的関数を設定し,制約条件を満足しつつ目的関数が最大となる変数を求めるもの。
題意より,製品Aの生産量をX,製品Bの生産量をYとする。
XとYは0以上なので,X≧0,Y≧0 となる。これを暗黙の条件と呼ぶ。
原材料Pは40トンしかないので,Pの制約式は 4X+8Y≦40 となる(≦を用いるのはPが余ってもよいことを意味する)
同様に,原材料Qの制約式は 9X+6Y≦54 となる。
目的関数は,製品A・Bの合計の利益なので,2X+3Y→最大 となる。
よって正解はイ。
問76/イ
売上総利益=売上高-売上原価
1,585-951=634
営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費
634-160=474
経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用
474+80-120=434
問77/イ
ゼロを起点とする直線はA社B社ともに売上高を表す。
A社の固定費は70,B社の固定費は30。左記の数値を起点とする直線は,費用(固定費+変動費)を表す。この直線の傾きはA社の方が緩やかである。これはA社の方が変動費率が小さい,すなわち,損益分岐点を越えるとA社の方が利益を生み出しやすい性質であることを示す。この説明に対応する選択肢はイのみ。
問78/エ
ア 著作権法によってOSも保護される
イ アルゴリズムやプログラム言語は保護されない
ウ プログラムも保護される
エ ○ ソースプログラムもオブジェクトプログラムも著作権法によって保護される。
問79/イ
商標とは,事業者の取り扱う商品やサービスを,他者の商品やサービスと区別するための文字・図形・記号(識別標識)をさす。英語ではトレードマーク(trademark)という。
ア 意匠法は,物品の形状,模様,デザインを保護する法律
イ ○ 商標法
ウ 特許法は,発明を保護する法律
エ 著作権法は,著作物並びに実演,レコード,放送及び有線放送に関し著作者の権利を保護する法律
問80/エ
製造物責任法(PL法)には,(目的)「第一条 この法律は,製造物の欠陥により人の生命,身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより,被害者の保護を図り,もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする」とある。よって,製造物責任法の対象となるのは,「エ 人的被害が出たエレベータ事故の原因となった不具合」が最も適切である。