令和8年度(2026年)春期
基本情報技術者[科目A] 公開問題
皆さまからのご意見を参考に,この解説をより良いものにしていきたいと思います。
「私はこう解いた」「こういう説明の方が分かりやすい」など、
具体的なご意見がありましたらお問い合わせフォームまでお寄せください。
- 問1
- 解答 イ
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表では,
•0が入力されたとき 0を出力する確率がa,1を出力する確率がb。
•1が入力されたとき 0を出力する確率がc,1を出力する確率がd。
と表している。
出力は,0か1のどちらかが必ず出力されるため,0が出力される確率と,1が出力される確率を合わせると1(100%)になる。したがって「a+b=1,c+d=1」関係。
- 問2
- 解答 ウ
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クイックソートとは,整列したいデータ群から基準値を選択し,その基準値より小さい値のグループと大きい値のグループに分割してから,それぞれのグループで基準値を選択して同様に分割,この操作を全グループが1つになるまで自分自身を呼び出して繰り返す再帰的アルゴリズムによる。高速な整列アルゴリズムである。
ア 「既に整列済みのデータ列の正しい位置に,データを追加する操作を繰り返していく方法である。」は挿入ソートの説明
イ 「データ中の最小値を求め,次にそれを除いた部分の中から最小値を求める。この操作を繰り返していく方法である。」は選択ソートの説明
ウ 「適当な基準値を選び,それよりも小さな値のグループと大きな値のグループにデータを分割する。同様にして,グループの中で基準値を選び,それぞれのグループを分割する。この操作を繰り返していく方法である。」はクイックソートの説明
エ 「隣り合ったデータの比較と入替えを繰り返すことによって,小さな値のデータを次第に端の方に移していく方法である。」はバブル(交換)ソートの説明
- 問3
- 解答 イ
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GPUとは,三次元グラフィックスの画像処理などをCPUに代わって高速に実行する演算装置。
ア 「OS及び他のハードウェアから独立して機能し,暗号キーなどの情報を安全に管理する。」はTPM(Trusted Platform Module)の説明。TPMとはPCのマザーボード等に直付けされるセキュリティチップ
イ 〇「並列に動作する多数の浮動小数点演算ユニットによって,高速な3D演算ができる。」はGPU(Graphics Processing Unit)の説明
ウ 「目的に応じて半導体デバイス内部の論理回路を再構成できる。」はFPGA(Field Programmable Gate Array)の説明。FPGAは CPUのように処理を順番に行うのではなく,ハードウェア自体を専用回路として構成するため,複数処理を並列実行できる
エ 「量子ビットによって0と1を重ね合わせた状態を計算に使うことができる。」は量子コンピュータの説明。量子コンピュータを使うと特定の複雑な問題(新薬・新素材の分子シミュレーション,物流ルートの最適化,金融データの分析など)において,スーパーコンピュータでも数万年かかる計算を数分〜数時間で処理できる可能性がある
- 問4
- 解答 イ
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クラウドコンピューティングの代表的なサービスとして,SaaS,PaaS,IaaSがあげられる。
IaaSはクラウド上に用意されているハードディスクにOSをインストールし,アプリケーションを開発する方式。
PaaSはクラウド上に用意されているOSを使ってアプリケーションを開発する方式。
SaaSはクラウド上のアプリケーションを利用する方式。
ア 「OSやアプリケーションを含む任意のソフトウェアを実行可能にするリソースが,利用者に提供される。OSなどのプラットフォームへの限定的な設定や制御を行うことができる。」プラットフォームの設定や制御ができるIaaSの説明
イ 〇「アプリケーションの開発や運用に必要となるミドルウェアなどが利用者に提供されるので,これらを利用して,アプリケーションを開発して運用することができる。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。」PaaSの説明
ウ 「利用者は,ハードウェア,OSなどのプラットフォームとアプリケーションを自ら準備して,それらの運用を依頼する。利用者は,プラットフォームの構成を決めることができるなど,環境構築の自由度が高い。」クラウドコンピューティングではなく,ハウジングサービスの説明
エ 「利用者は,用意されたアプリケーションをそのまま又はカスタマイズして利用するが,OSなどのプラットフォームからアプリケーションまで全てを自ら準備する必要はない。利用者は,プラットフォームを直接変更することはできない。」SaaSの説明
- 問5
- 解答 イ
- 仮想記憶方式でメモリの空きがない状態で多くのプログラムを実行すると,ページング処理が多発する。結果として,CPU使用率が極端に下がる現象がスラッシング。
- 問6
- 解答 イ
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MIL記号を式に直すと
NOT(NOT(NOT(A・A)・NOT(B・B))・NOT(NOT(A・A)・NOT(B・B)))
=NOT(NOT(NOT(A・A)・NOT(B・B))
=NOT(A)・NOT(B)
=NOT(A+B)
最終的にはNOR回路ということがわかる。
A B NOR
0 0 1
0 1 0
1 0 0
1 1 0
YがNORと同じ動きをしているのはイのみ
- 問7
- 解答 エ
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CREATE TABLE 商品
(商品コード CHAR(4) PRIMARY KEY,商品名 VARCHAR(21),
仕入先コード CHAR(4),仕入単価 INT,在庫数 INT)
次のSQL文は商品名が主キーとなっていることに注目。主キーは重複した値,NULL値を格納できない。
ア 「DELETE FROM 商品 WHERE 仕入先コード IS NULL」仕入先コードがNULL値のレコードの削除は問題ない
イ 「INSERT INTO 商品 VALUES ('A555','空気清浄機','S005',60000,50)」主キーとして「A555」は存在しないのでレコードの挿入は可能
ウ 「UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A666' WHERE 商品コード = 'A444'」商品コード「A444」を「A666」に変更しようとしているが,主キー「A666」は存在しないので変更は可能
エ 〇「UPDATE 商品 SET 商品コード = 'A777' WHERE 在庫数 >= 20」在庫数が20以上のレコードの商品コードを「A777」に変更しようとしているが,20以上のレコードが2件存在するため,主キーの値が重複するので更新できない
- 問8
- 解答 ア
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無線LANでは,複数の端末から送信された同じ周波数の電波が衝突した場合,電波が干渉しあい信号を復調できないことがある。この問題を回避するための方式が「CSMA/CA」方式。
ア 〇「CSMA/CA」は無線LANで用いられるアクセス制御方式。無線LANでは送信中に衝突を検知することが難しいため,送信前に一度受信を試み,他のノードが送信していないことを確認してから送信を開始する。有線LANでは,衝突が発生することを前提とし,衝突を検知した後の再送を制御する「CSMA/CD」方式が採用されている
イ 「SSID」は無線LANのネットワークを識別するためのID
ウ 「キャリアアグリゲーション」は周波数帯の異なる複数の搬送波を束ねることで,一度に通信できる量を増やし,高速な無線通信を実現する技術
エ 「テザリング」はモバイル端末(スマートホンなど)がもつ携帯回線のインターネット接続機能を使って,他のコンピュータや情報端末をインターネットに接続すること
- 問9
- 解答 ウ
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認証技術には次の3つがある。
①知識認証(ID,パスワード,よくある質問など)
②所持認証(スマートホンの認証アプリ,ワンタイムパスワードを生成するトークンなど)
③生体認証(指紋認証,顔認証など)
この2種類を使って認証する技術を2要素認証という。
ア 「クライアント証明書,ハードウェアトークン」両方とも所持認証
イ 「静脈認証,指紋認証」両方とも生体認証
ウ 〇「パスワード認証,静脈認証」知識認証と生体認証を使っている
エ 「パスワード認証,秘密の質問の答え」両方とも知識認証
- 問10
- 解答 ウ
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CSIRT(Computer Security Incident Response Team)はセキュリティのインシデント(トラブル,事故)に対応するチーム。
ア 「自社が顧客に提供する製品又はサービスの脆弱性に起因するリスクに対応する組織」はPSIRT(Product Security Incident Response Team)の説明
イ 「セキュリティインシデント検知のために,システム監視,ログ分析などのセキュリティ運用を担う組織」はSoC(Security Operation Center)の説明
ウ 〇「発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織」はCSIRT(Computer Security Incident Response Team)の説明
エ 「標的型サイバー攻撃特別相談窓口をもち,相談をもち込んだ組織の被害の低減と攻撃の連鎖の遮断を支援する組織」はJ-CRAT(Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)の説明
- 問11
- 解答 ア
- あるシステムにおいて,"プログラムの記述方法が統一されていないので保守がしづらい"という問題が発生している。今後の新規開発プロジェクトにおけるこの問題の低減策は「コーディング規約を見直し,教育する。」が最も適切。
- 問12
- 解答 ウ
- バーンダウンチャートは縦軸を残作業の量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残作業の量が減少する様子を確認する。
- 問13
- 解答 ア
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ア 〇「クラッシング」作業工程に人員やコストなどの追加資源を投入して完了を早めることで,プロジェクトのスケジュール短縮を図る手法
イ 「コーチング」は,質問や対話を通じて本人が目標や課題を整理し,必要な行動を自ら選択できるようにサポートする手法
ファストトラッキング
ウ 「ファストトラッキング」は作業を並行して進めることで,プロジェクトのスケジュール短縮を図る手法
エ 「メンタリング」は,メンター(経験豊富な人物)が,未経験者や初心者に対して継続的に指導や助言を行い,成長を支援する手法
- 問14
- 解答 エ
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計画サービス時間は5,000時間。移行前後のサービスの可用性(稼働率)は以下の通り。
移行前 (5,000-100)÷5,000=0.98=98%
移行後 (5,000-0.5)÷5,000=0.9999=99.99%
移行前後を比較すると,99.99-98=1.99%
- 問15
- 解答 ウ
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ア 「監査報告書に記載した改善提案に対して改善計画を策定した上で,実行する。」は被監査部門の役割
イ 「基幹システムを開発し,保守を行っている外部事業者に,当該システム監査を委託する。」は監査人は独立した第3者である必要があるため不適切。
ウ 〇「経営者がどのようなニーズを有しているかを十分に把握した上で,システム監査の目的と対象範囲を決定する。」
エ 「情報システム部門の在籍者を監査メンバとして選定する。」は監査人は独立した第3者である必要があるため不適切。
- 問16
- 解答 ア
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オムニチャネル戦略とは,「お客様目線」でチャネルをつなぐという意味で実店舗,オンライン店舗,コールセンタなど複数の顧客接点で,顧客情報や在庫情報などを一元的に管理・共有して接客すること
ア 〇「実店舗,オンライン店舗,コールセンタなど複数の顧客接点で,顧客情報や在庫情報などを一元的に管理・共有して接客することによって,顧客の利便性を高める。」はオムニチャネル戦略の説明
イ 「複数店舗からネットワークを経由して,受発注,出荷,請求,支払などの取引情報を電子的に交換することによって,卸売業者とメーカとの間の受発注業務の効率を高める。」はEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)の事例
ウ 「複数店舗に設置した監視カメラの画像データを本部に集め,本部が各店舗の状況をリアルタイムに把握することによって,店舗運営業務の効率を高める。」はオムニチャネルとは関係ない
エ 「複数店舗のPOSデータを本部に集め,本部が日次で売れ筋商品の抽出,複数の商品の併売率の分析を行うことによって,商品計画や棚割計画を最適化する。」はPOS(Point Of Sales)戦略
- 問17
- 解答 イ
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リテンション率は継続率のことで下記の式で求める。
リテンション率 = 継続会員数 ÷ 前月会員数
当月新規会員は月末まで退会しないとあるため,
継続会員数 = 当月末会員数 − 当月新規会員数となる。
Aの継続会員数 800 − 500 = 300 リテンション率 300 ÷ 1,000 = 30%
Bの継続会員数 800 − 200 = 600 リテンション率 600 ÷ 1,000 = 60%
Cの継続会員数 1,100 − 500 = 600 リテンション率 600 ÷ 1,500 = 40%
Dの継続会員数 1,800 − 1,000 = 800 リテンション率 800 ÷ 1,500 ≒ 53.3%
よって,Bのリテンション率が一番高い。
- 問18
- 解答 ア
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ア 〇「制御量を目標値側へフィードバックすることによって両者を比較し,その差によって両者を一致させるような修正動作を行うPID制御のモーターコントローラー」PID制御は,P(比例)制御,I(積分)制御,D(微分)制御という3つの制御を組み合わせたあらかじめ決められた数式・アルゴリズムでモーターを制御するためAIの事例としては不適切
イ 「部屋の広さや形,家具の位置などを学習し,移動のルートを決めて掃除をするロボット」学習しているため,適切
ウ 「ヘルプデスク及びコールセンターに代わって,自然言語による質問の意味を推測して返事をするチャットボット」意味を推測しているため適切
エ 「ボードゲームでプロの人間に勝つような,多数の統計データを処理することによって人間に勝るソフトウェア」多数の統計データを処理し人間に勝る能力のため適切
- 問19
- 解答 ア
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ブレーンストーミングとは自由なアイディアを出すための会議の手法 1.批判厳禁 2.自由な発想 3.質より量 4.便乗歓迎の4つのルールに従って行われる。
ア 〇「あるテーマの検討において,複数のメンバーで,各自が思いつくままに自由奔放にできるだけ多くのアイディアを出し合うことによって,創造的思考を喚起し,アイディアを開発しようとする会議方法」
イ 「研修を始める前に行う簡単なゲームや,商談や面接の本題に入る前に行う雑談など,参加者の緊張をほぐすためのコミュニケーション方法」はアイスブレイクの説明
ウ 「情報を,決められた枠組みに従って整理・分析するスキルや方法を利用し,複雑なものごとを明快に把握したり,問題に対する解決策を導き出したりするような思考方法」はフレームワーク思考の説明
エ 「ポイントを繰り返したり,言い換えたりすることによって,お互いの理解する意味合いが一致していることを確認したり,意見・評価を伝えたりする方法」はリフレージング(言い換え)の説明
- 問20
- 解答 イ
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ア 「C社と守秘義務契約を締結したとしても,C社に対して,納品された業務フロー図の電子データを提供することはできない。」守秘義務契約を締結すれば,業務フロー図の電子データを提供することができる
イ 〇「納品された業務フロー図の各ページに作成者名として記されているB社の企業名をA社の企業名に変更し,C社に提示することはできない。」譲渡できる著作権は著作財産権で著作者人格権は譲渡できない。作成者名は人格権にあたるため,B社の企業名をA社に変更することはできない。
ウ 「納品された業務フロー図を印刷し,社内資料としてA社の社員に配布することはできない。」A社の社員に配布することは問題ない。
エ 「バックアップの目的で,納品された業務フロー図の電子データを複製し,A社だけがアクセス可能なクラウドストレージに保管することはできない。」バックアップの目的であれば問題ない